端材/残材の有効利用

端材/残材の有効利用

端材を効率よく利用できていますか?

我が家の趣味の1つは料理を作ることです。
SNSでおいしそうなレシピを見るとすぐに作りたくなります。

ただ、食事を作りすぎると、たくさん残ってしまうことがあります。
冷蔵庫を開けると、残り物が入ったタッパーがたくさん目に入ることはないでしょうか?
でも、残り物が多すぎると1度に全てを食べきることができないし
ときには、後で食べようと思っていたものが冷蔵庫の奥に押し込まれ、気づかれずにカビが生えてしまうこともあります。

これはたとえ話ですが、皆さんの工場でも うっかり忘れてしまって利用されていない端材/残材はないでしょうか?
冷蔵庫の奥のタッパーのように、忘れられてしまった端材/残材をなくし、効率よく利用するためにはどうすればいいでしょうか?

今日は、こんな課題を解決するためのSigmaNESTの機能を紹介させていただきます。

効率よくネスティングする - 高歩留りなネスティングと注文情報の管理

私が製造業の仕事を始めたころ、ある会社の経験豊富な工場長が私にこう教えてくれました。
「一番いいのは端材を発生させないこと」
確かに、優れたソフトウェアは端材の管理を行うことができます。
今回のテーマの解決するための1つ目の鍵は、なるべく端材をの発生を抑えることができ、高い歩留まりで材料全体を効率よく利用できることと考えています。

これは一見簡単なことに思えます。
「なぜそのためにソフトウェアが必要なのか」と疑問に思うかもしれません。

しかし、下図のリストのように、多種多様な材質、板厚、顧客、納期の注文が存在し、数十の注文情報が混在する状況を考えるとソフトウェアなしで最適化することはほぼ不可能と感じていただけると思います。
適切なソフトウェアは、部品を材質、板厚など必要な項目ごとに分類し、無駄なくネスティングすることのできる、最適な材料を見つけるまで部品を自動ネストできるようにします。

SigmaNESTには、高度な自動ネストの機能が存在します。
この機能を利用することで単純に歩留まりが高いだけでなく、短時間で誰でも同じような高度なネスティングの結果を得ることができます。このことは、材料のサイズや形状を変更して、どのサイズが一番効率よく利用できる材料なのかを検討をすることにも非常に有効です。

さらに、SigmaNESTでは、ベストシートという機能を利用することで、複数の材料の中から最も歩留まりの高くなる材料を選定する機能が存在するので、これをを利用することでさらに材料の検討を効率よく行うことができます。

以下は、以前自動ネストについて紹介したブログです。単純に歩留まりだけでなく様々ことを考慮して自動ネストを実行することもできます。

SigmaNESTには、作業指示機能という優れた注文情報の管理機能が存在するため、現在注文の来ている同じ材質/板厚の部品をすぐに見つけることができます。そのため、ネストした結果、端材となるようなスペースがあったような場合に、新たに注文のあった部品を追加でネストし端材の発生を抑えることもできます。

端材を簡単に素早く/効率よく利用する

それでも、注文の状況などによっては端材が発生してしまうこともあると思います。

そこで今回のテーマを解決するための2つ目の鍵は、端材を簡単に素早く/効率よく活用するということにあると思います。

もちろん、端材の活用ルールを作って管理する必要もあると思いますが、SigmaNESTを利用することで簡単に効率よく端材を利用することができます。

板厚12mmの軟鋼材の部品を加工する例を考えてみましょう。SigmanESTの材料リストには、1500×3000 の未使用の材料が 15 枚あることが示されています。ただし、さまざまなサイズと形状の端材が 6 枚あります。

SigmaNESTでは、どの材料を利用するか迷った場合に、すべての材料をロードして、最初に端材を利用するように設定することができます。

この設定を利用することで自動ネストで優先的に端材を利用してネストすることができます。

新しい材料を追加してさらに端材を追加するということをなくし、端材置き場の端材を減らすことができます。

結論

端材が増え続けることは誰も望んでいないことだと思います。確かに工場の端材置き場から該当の端材を引き出しセットアップすることは少し手間のかかることです。

しかし、その見返りは非常に大きいと考えています。

端材置き場から端材が減り、次の大きな注文のために利用できる新しい材料を増えるわけです。

是非、SigmaNESTをご利用いただきここで紹介した機能を体験してみてください。

シグマネスト

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Takehito Iizuka

新潟県生まれです。シグマテックでは6年目で技術チームとしてお客様への導入支援、カスタマイズの開発やサポートなどを担当しています。音楽と釣りが好きです。車の運転が苦手です。