歩留まり

歩留まり(歩止まり)とは?

生産業における原料の投入量とそれから生まれる生産量の比率が歩留まりです。
特に溶断業界においては、母材の重量(面積)と切り出された部品重量(面積)の比率で、100%に近いほど原料費を抑えることができます。

歩留まりを向上させるには?

歩留まりを向上させるためには2つの方法があります。

  • ネスティング 

母材への部品の並べ方を工夫する(ネスティング)ことで、歩留まりを向上できます。人が並べ方を熟考する場合もありますが非常に時間がかかることも多く、自動ネスティングソフトを利用することをお勧めします。

ネスティング
  • 残材を使う

一度切断を終えた材料(残材)を保管しておき、後日同じ材料が必要になった際、それを利用します。
残材を管理する手間と残材の複雑な形状にネスティングする作業が発生します。

残材管理のできるネスティングを利用することで、運用が簡単になります。

 

歩留まりと材料費

歩留まりがどのように材料費と関係するのか、計算した事例を紹介します。

下例ではネスティング(部品配置)の差により、歩留まりが約6%ポイント異なり、材料費で10%程の差が発生しています。

1枚の板で数万円の差ですが、仮に年間200トンの材料を使用するのであれば、数千万円の差になります。

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Masaya Otani

大学、大学院でのCAD/CAMに係る専攻を経て、設計・開発エンジニア、CAD/CAMをはじめとする設計・業務支援システムの導入、開発をしてきました。シグマテックでは、カスタマイズ、新ソフトの開発をしております。 15年を超えて、複数の立場(使用者、選定者、開発者)からCAD/CAMと関わってきました。ユーザーの視点はもちろん、様々な角度からサポート・提案できるよう努めてまいります。