現場の声が未来を創る – SigmaNESTが描く、ネスティングCAD/CAMの次なる進化

現場の声が未来を創る – SigmaNESTが描く、ネスティングCAD/CAMの次なる進化

製造現場では今、「効率化」という言葉がもはや常識となりました。
しかし、現場の知恵や経験がデジタル設計に十分反映されていないという課題はいまだに多くの鉄板加工・レーザー切断現場に存在しています。

そこで注目されているのが、世界中の製造業で採用される ネスティングCAD/CAMソフトウェア『SigmaNEST』
このソフトは、単なる自動ネスティングツールではなく、「ユーザーの声をもとに成長を続ける」ことを開発の中心に据えています。

なぜ“ユーザーの声”が重要なのか

鉄板加工やタレットパンチなどの現場では、製品ごとに形状もロットも異なり、
「CADデータ通りにはいかない」「切断順序を変えたい」「歩留まりをもっと上げたい」など、
現場発の改善提案が日々生まれています。

しかし、こうした声がソフトウェアに反映されることは意外と少ないのが現実です。
開発側の理論と、現場の感覚には往々にして“ズレ”があるからです。

SigmaNESTはこの壁を壊しました。
世界各国のユーザーから直接意見を集め、改善をシステム的に反映する「グローバル提案プラットフォーム」を運用しています。

世界規模で展開される開発ネットワーク

SigmaNESTの開発は米国本社を中心に行われていますが、提案の出発点は世界中の現場です。
各国のSigmaNESTチームがユーザーから要望をヒアリングし、
英語に翻訳して開発本部に投稿する仕組みを持っています。

提案内容は全世界の開発・サポート担当者が閲覧可能で、
投票制度によって開発優先度が決定されます。

票が集まる、あるいは開発責任者が「汎用性が高い」と判断した提案は、
次期バージョンでの正式機能として採用される可能性が高まります。

日本から生まれた機能が世界標準に

※ 機能リクエストの詳細については、こちらから確認いただく事が出来ます(保守ユーザ様専用ページになっております)。

シグマテックジャパンでは、保守契約ユーザー様からのご意見の中で、
「他社にも役立つ」と判断されたものをグローバル提案として投稿しています。

これまでにも、日本の現場発のアイデアが実際に採用され、
ネスティング精度や操作性の向上に寄与した事例が複数あります。

たとえば、鉄板加工現場で求められていた
「手動ネストを簡単にするダイナミック配列機能」や
「ガス切断におけるピアスゾーン機能」など、
現場の“小さな声”が、今や世界中のユーザーに恩恵をもたらしています。

提案は誰でもできる。だからこそ質が問われる

投稿できるのは、SigmaNEST保守ユーザーの皆さまです。
契約期間中、1契約につき1件の提案が可能で、
翌年度の更新後には新たな提案を再投稿できます。

ただし、採用されるのは「汎用的で再現性のあるアイデア」です。
特定の現場専用の要望や個別カスタマイズに近い内容は、
別途カスタマイズ提案として扱われます。

つまり、SigmaNESTの開発チームは常に
「誰もが使える標準機能として価値があるか」を重視しているのです。

※ 投稿する内容は汎用的なものに限ります。汎用性のない内容についてはカスタマイズなどをご提案させていただく場合があります。

※ 数が多いと折角の提案が埋没してしまうリスクがある為、現在は1保守ユーザ様当たり1件の投稿に限らせていただいております(次年度の保守契約を更新していただくと、再度1件の投稿権利を得る事が出来ます)。

現場と開発の距離をゼロにする、SigmaNESTの思想

ネスティングCAD/CAMは、単に板取りを効率化するだけのツールではありません。
それは現場の知恵をデジタルに変換し、生産性を最大化する「知識共有の仕組み」でもあります。

SigmaNESTは、世界中の鉄板加工、タレットパンチ、プレスブレーキ、レーザー切断の現場をつなぎ、
現場の声から新しい機能を生み出す、共創型プラットフォームとして進化しています。

今後もSigmaNESTは、
「ネスティングの最適化」と「CAD/CAMの使いやすさ」の両立を追求し、
より多くの現場とともに未来の製造現場を築いていきます。

▷ あなたの声が、次のSigmaNESTをつくる。

現場から生まれる一つのアイデアが、世界中の生産現場を変えるかもしれません。
SigmaNESTは、今日も“現場発のイノベーション”を求めています。

シグマネスト

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Takaaki Takeuchi

幼少期より数学に興味を持ち、大学生の時に学んでいた高度に抽象化された純粋数学の理論が、第3次AIブームの到来により現実世界に花開いた。 理論だけの存在であった数学に、時代がようやく追い付いた今、大学での学びが遺憾なく発揮出来る環境は既に整っているが、学生時代は真面目に勉強していなかったため、いまだにその秘められた能力を開花させる事が出来ず現在に至る。 主な業務は、SigmaNESTのカスタマイズ/ポスト開発や導入教育、サポートなど。 座右の銘「猫の下僕」「猫の召使い」「猫の手を借りたい」