SigmaNEST操作の最初のステップは、ワークスペースに部品を追加することです。
これを行うには、既存のCADデータをインポートするか、SigmaNESTのCADを利用して部品を作成します。
DXFファイルから部品作成 #
[ワークスペース]タブの [読み込み]の下の矢印をクリックし、インポートするファイルの種類を選択します。

CADファイルが保存されているフォルダをクリックして、インポートするCADデータを選択します。
マッピングリストから[インタラクティブマッピング]を選択して[読込み]をクリックします。

[インタラクティブレイヤーマッピング]画面が開きます。

詳細なDXFの読込み設定については、下記「DXF読込み設定」リンクをご確認ください。
- DXF読込み設定
https://sigmanest.jp/docs/dxfreadingsettings/
[インポート]グループから[自動部品作成]をクリックし、[OK]をクリックします。[パーツパラメータ]画面が開きます。


ヒント:複数の部品をインポートした場合は、[パーツパラメータ]ダイアログボックスの左上にあるリストの各部品をクリックして個別に編集できます。
または、CtrlとShiftキーを使用して複数の部品を選択し、それらを同時に編集することもできます。
[OK]をクリック して、パーツをワークスペースに追加します。

CADを使用して部品作成 #
[CAD]タブの作図コマンドを使用して、部品形状を作図します。

作図が完成したら、[CAD]タブの[編集]グループから[部品作成]をクリックします。

左側のパネルに2セットのボタンが表示されます。
上部のボタンセットを使用すると、ジオメトリの[輪郭属性]を設定します。
2番目のボタンセットは、[選択メニュー]です。
詳細については、下記、4.輪郭属性と5.選択メニューをご確認ください。

たとえば、すべてのジオメトリが切断の場合、カーフ切断( )をクリックしてから、ジオメトリの外側をクリックしてマウス操作で全体を囲います。

ジオメトリにマーキングやカーフ無し切断(スリット)がある場合、マーキングは( )
カーフ無し切断(スリット)は( )をクリックしてから該当のジオメトリを選択します。

[完了] ( )をクリックします。[部品パラメータ]画面が開きます。
必要に応じて部品パラメータを変更します。
[OK]をクリック して、部品をワークスペースに追加します。
他の属性と選択オプションについては、下記の[輪郭属性 ]と[選択]ページをご覧ください。
標準形状を使用して部品作成 #
[ワークスペースモード]タブの [標準形状]をクリックします。

開いた画面の下部にあるタブを使用して[形状タイプ]を選択し、使用する形状をダブルクリックします。

必要に応じて[形状パラメータ]を変更し、[自動部品作成]にチェックが付いていることを確認して[OK]を選択します。

[パーツパラメータ]ダイアログボックスが開きます。
[OK]をクリック して、パーツをワークスペースに追加します。
必要に応じて部品パラメータを変更します。
部品設定の詳細については、下記「入射/脱出設定」と「回転制限」リンクをご確認ください。
- 入射/脱出設定
https://sigmanest.jp/docs/leadinleadout/
- 回転制限
https://sigmanest.jp/docs/partsmirrorandrotationlimit/
輪郭属性 #
輪郭の属性は、部品の輪郭に複数の属性を設定するために使用します。
輪郭に属性が設定されていない場合、SigmaNESTでは部品作成時に全ての輪郭に自動的にカーフ属性が適用されます。
部品の外側の輪郭は時計回りに、内側の輪郭は反時計回りに切断されます。

カーフ切断
カーフ切断は、部品作成時にすべての輪郭に割り当てられるデフォルトの属性です。
外側の輪郭は時計回りに切断され、内側の輪郭は反時計回りに切断されます。
カーフ無し切断
カーフ無し切断は、輪郭線上に沿って切断する場合に使用します。
カーフオフセットは輪郭に適用されません。
-
左カーフ
左カーフは、切断方向を基準に、輪郭の左側に切断を作成します。
輪郭に左カーフを適用する場合は、注意が必要です。
左カーフを異なる切断方向に適用した場合、部品の寸法は同じになりません。
下の画像は、部品のエッジの左側に切断方向を基準にした輪郭切断(破線)のある部品(実線)を示しています。
破線は切断後の部品のエッジを示しています。

右カーフ
右カーフは、切断方向を基準に、輪郭の右側に切断を作成します。
輪郭に右カーフを適用する場合は、注意が必要です。
右カーフを異なる切断方向に適用した場合、部品の寸法は同じになりません。
下の画像は、部品のエッジの右側に切断方向を基準にした輪郭切断(破線)のある部品(実線)を示しています。
破線は切断後の部品のエッジを示しています。

入射
入射は、ジオメトリから入射を設定できます。
脱出
脱出は、ジオメトリから脱出を設定できます。
※入射と同じです。
マーキング
マーキングは、ジオメトリをマーキングとして設定します。

切断なし
切断なしは、選択された輪郭を切断なしのジオメトリとして設定します。
指定された輪郭にはNCは作成されません。
テキスト
テキストは、ジオメトリを詳細情報として設定することができます。
指定されたジオメトリにNCは作成されません。
[部品モード]タブで部品を表示するときに表示されます。
レベルマッピング
レベルマッピングは、[コンフィグ]の[バッチインポート]項目の、[バッチインポートタイプ]の設定を使用してジオメトリに属性を適用します。
オプション
オプションでは、ジオメトリから部品を作成する際の詳細を設定します。
選択 #
選択メニューは、部品の輪郭またはジオメトリを選択する際の機能です。
要素
単一の要素および部品の輪郭をクリックして選択します。
部品すべてを選択する場合、部品上の任意の場所をクリックして部品全体を囲うと部品が選択されます。
チェーン
最初のジオメトリ1をクリックし、次に最後のジオメトリ2をクリックすることで、一連のジオメトリが選択されます。
その間にあるすべてのジオメトリが選択されます。

閉じる(選択方向)
最初に選択したジオメトリから時計回りにすべてのジオメトリを選択します。
閉じる(逆方向)
最初に選択したジオメトリから反時計回りにすべてのジオメトリを選択します。
閉じる(両方向)
最初に選択したジオメトリから両方向のすべてのジオメトリを選択します。
元に戻す
選択されたジオメトリをキャンセルします。
ウィンドウ
ウィンドウでジオメトリを囲い選択します。
オープンエンド
一端が開いていて、他のジオメトリに接続されていないすべてのジオメトリを選択します。
開いているジオメトリの周りにウィンドウをドラッグして選択します。

形状
選択したジオメトリまたは部品に連続しているすべてのジオメトリを選択します。
開いたジオメトリも選択されます。

輪郭
部品またはジオメトリのすべての輪郭を選択します。
[形状]と似ていますが、開いたジオメトリは選択されません。

未選択
選択を解除する特定のジオメトリを選択できるようにします。
たとえば、下図2つの部品形状をマウスドラッグで選択し、選択から除外したい場合、部品形状をクリックすると選択が解除されます。
また、全て()を利用して、色や線種、ジオメトリタイプを指定して、特定のジオメトリを選択解除することもできます。

全て
下図、色や線種、ジオメトリタイプを指定して、特定のジオメトリを選択します。

完了
選択メニューを閉じます。