「ロボット工学」ではなく「自動化」を考える
自動化のロボットや装置と聞くと、プレスブレーキから部品を下ろしたり、切断後の重たいスクラップを自動で保管ラックに運び、文句も言わず休むこともない素晴らしいものを想像します。
そのように、自動化のためのロボットや装置を導入することはエキサイティングで最先端のことに聞こえます。
しかし、工場にメリットをもたらす「自動化」を考えた場合、人間の介入を最小限に抑える「システム」を通じて様々な工程を完了することから始めるのが良い方法と考えています。
現状の各工程のプロセスを分析すると、反復的で単調な作業が大量に含まれるワークフローが見えてくると思います。
たとえば、毎日数十件の見積もりを処理するジョブショップで働いているとします。
ここでの得意先からの見積もり依頼と見積書の作成までのについて考えてみます。
営業担当者は、見積もり依頼を受け取り、図面情報ををCAD部門に転送します。
そこでCAD部門の方々は、ネスティングソフトを開いて図面ファイルをインポートし、ネスティングし、部品ごとのコスト情報をまとめます。
次に、CAD部門の方は営業担当の方にこの情報を伝え、営業担当の方が見積書を作成します。
その後、見積書を得意先の担当者にメールで送ります。
このワークフローを考えただけでも自動化できることは非常に多いと思います。
例えばあるお客様で実現した自動化の例としては、
営業担当者が図面をサーバー上のフォルダーにコピーします。
見積書作成の手動操作はそこまでで、ソフトウェアがそのフォルダを監視しており新たなファイルを検知すると、その後の部品化、ネスト、見積書の出力を自動で行います。
あとは、見積書を得意先に送付するだけです。
ハードウェアではなくソフトウェアをターゲットにする
自動化/ロボット工学の恩恵をすぐに受けるためのもっとも簡単で効率的な方法は、ソフトウェアに注目することだと考えています。
適切に設計されたソフトウェア ソリューションは、大きな投資収益率をもたらします。
製造現場で毎日行われている、一般的でシンプルでありながら強力なソフトウェア自動化について考えてみましょう。
以下は、SigmaNESTで あるお客様が実現している自動化の一例です。
顧客から注文を受け取り、基幹システムである生産管理システムに情報を入力します。
次に、この注文情報は、ソフトウェアによって解析され、ネスティングソフトウェア内で自動的に部品情報と注文情報が登録されます。
次に、機械、材質、板厚ごとにさまざまな顧客からのさまざまな注文の部品に自動で仕分けします。
CAD担当者は、まとめてネスティングし、切断プログラムを作成します。
このシンプルなソフトウェア自動化の結果、書類作成の作業が減り、様々なシステムへ同じ情報を登録することがなくなることで、ミスや作業時間を大幅に減らすことができました。
御社の業務フローで上の例のように自動化できる部分がないか分析させていただくことができます。
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